理想のリーダー

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BSの録画でたまたま、ブータンのジグミ・シンゲ・ワンチュク前国王の演説シーンが少し流れた。
そういえば、肉声を聞いたのは初めてだった。

ジグミ・シンゲ・ワンチュク

国をつくるという仕事』でこの方の存在を知ってから、おこがましいことは重々承知だけど、ことあるごとに、

「国王ならこの時どうするだろう?」

と自分に問いかけることが多くなった。

今でも国民に「国王の足跡のない村はない」と語り継がれているほど、
一つひとつの村々を自分の足で歩いて、
一人ひとりの国民の声なき声にまで耳を傾け続けた。
海抜 200メートルのインド国境から、7000メートル級のヒマラヤまで、直線距離がわずか200kmという険しさを考えれば、並大抵の努力じゃないことが分かると思う。

「改革の原点に戻ろうと、国王は旅に出た。一人でも多く民の心を聴こうと、国中を歩き回った。国家安泰の根源を見つめつつ、村から村へと訪れた。そうして百年先の平和な国の姿を展望するとき、行き着くところはいつも同じ、民一人ひとりの幸せだった。」

-『国をつくるという仕事』p.70

「確率は半々、悪王だったらどうする」と、世襲君主制の危うさを見抜いていた国王は、自ら国王弾劾法を発案。
憲法起草委員会の初草案には「国王のために書くな、民のために書け」と落雷。
前代(三世)のジグミ・ドルジ・ワンチュク国王の時代から、権力を自ら放棄して民主制への移行をすすめる。
下記の引用は、その三世について書かれたもの。

ひとりの絶対的支配者が自らの権力に対する重大で明らかな挑戦もないのに、結局は君主制の政治形態そのものの性質を変えてしまうかもしれないような基本的な構造改革を自らの発案で導入したのは、君主制の歴史のなかでは前例のないことであろう」

-『ブータンの政治』p.201

守るべき国家・国民のための、この保身のなさに、いつも感動する。
世界史の教科書に、本気で載せて欲しい。

 

草の根を大事にし、保身なく、心底本気で。

 

このことを書いてくださり、語り続けてくださる『国をつくるという仕事』の著者、元世界銀行副総裁・西水美恵子さんもまた、まさにそのようなリーダー。
心から尊敬している方。

ステマにならないように自社本であることを先にお伝えしておくけど、西水さん著書『国をつくるという仕事』『あなたの中のリーダーへ』は、本当にすべてのリーダーに読んで欲しい本。

そして、今の僕が改めてもう一度読み返すべき本。
今年もそろそろその時期だ。

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