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ウルトラマラソン挑戦記〈3〉:新しい相棒

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この1週間はイベントが5つあった(明日でひとまず最後)。
自分の至らなさを痛感しとても勉強になったし、
色々な分野の話を聞けてとても刺激的だった。

が、準備も含めゆったりした夜を過ごすことがなかなかできなかった。
連日ずっと疲れが抜けない感じで、日中もフラフラ状態の日が続いてしまった。
ランニングもまったくできず、9/25の初フルマラソンから2週間も空けてしまった。
(これはいかん…)

今日は午前中会議が終わってから、
午後は意識が飛んで布団に突っ伏していた。
貴重な休日の午後が…

 

それでも、収穫ありの一日だった。

ぶっ倒れる前にスポーツショップに寄り、
ウルトラマラソンに向けて長距離用の新しいシューズを購入。

1か月半ほど前に池井戸潤の『陸王』を読んでしまってから、
「シューズ買おう!」と思っていたので、ようやく。

陸王

 

新しい相棒がこちら。

 

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これまで履いていたアディダスのシューズは、
気づけばもう4〜5年使っていたから、
だいぶくたびれていた。

買った当初はハーフマラソンしか考えていなかったので、
スピード重視の超軽量型。
ソールは薄く、重さはほとんど感じない分、
着地衝撃の吸収力はそんなに高くなかったと思う。
加えて経年劣化で硬くなる&磨り減ってしまっていて、
だいぶ足に負担がかかっていたかもしれない。

さらに難点だったのは、一つ小さい26.0で買ってしまっていたため、
15km以上走ると爪という爪に圧迫痛が始まり、
今、何本かの爪は黒いマニキュアを塗ったみたい圧死してしまっている。
フルマラソンまでは我慢して走れたけれど、
これで100kmは無理だし、余計なストレスは一つでも減らしたい。

ということで、割と早急に新しいシューズが必要だった。

 

ウルトラマラソンを考えた時に、
やはり少しでも重みを減らした方が負荷が少ないのか、
それとも多少重量が上がっても衝撃吸収力が大きいものの方がいいか、
だいぶ悩んだ。

100km走ったら、たぶん15万〜20万歩くらいか。

15万回繰り返し訪れる負荷。
ちょっとしたストレスでも、積もり積もれば大きな影響に変わる。

重さを取るか、衝撃を取るか…

 

店員さんに色々相談した結果、衝撃をとることにした。
以前のものよりはソールが厚めの、
ミズノ「ウエーブライダー20」に落ち着いた。

 

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決め手は、

・ソールの厚さの割には軽量(ゲルを入れていないので重くならないそう)
・ミズノの靴は自分の幅広な足に良く合う(サッカー部時代のスパイクもミズノを長く使った)

サッカー部時代のスパイクは、色々なメーカーを試した結果、
一番繰り返し使ったのが幅広タイプの「アマドール」(ミズノ)だった。
ナイキのスタイリッシュなやつも履いてみたいという気持ちはあったのだけれど、
試着の時点で足先が細過ぎてまったく合わず、断念していた。
なので、「ミズノは自分に合う」という良いイメージが強い。

ちなみに、当時はアマドールの中でも「スーパーワイド」タイプを選んでいた。
今回もスーパーワイドを試してみたけれど、
やはり足先の余裕が少しあり過ぎる感じもあったので、
結局通常のものに。

長距離は後半足が浮腫んでくるので、サイズは少し大きめがいいと言われる。
通常サイズの26.5と、一つ大きめの27.0を試してみたところ、
余裕があり過ぎると今度は靴擦れの可能性が出てくるので、
結局通常サイズの26.5に。
使っているうちに伸びて柔らかくなる、ということもあり。

 

やや難点は、

・デザインは他にもっとかっこいいのがあった(今回のはちょっとぼってりしている…)
・横ぶれしない安定感はアシックスのシューズの方が強かった(バランステストをしてもらったら驚くくらいはっきりと違った)

 

何が本当にベストかは、走ってみなければわからない。
が、良い選択ができたのでは、と思う。

色はオレンジと2種類あったが、
実は自分のテーマカラーにしている青に。

青い炎は、赤い炎よりも一見穏やかに見えるけれど、
本当は赤よりも熱い。

静かな、でも強い情熱。

 

 

ということで、一眠りしてから夕方にテストラン。

2週間ぶりのラン、しかも新しいシューズということで6kmくらいにしようと思っていたが、
気持ちよすぎて2倍の12kmに変更。
気候もちょうどいい。ちょっと寂しい気持ちになる季節でもあるが。

シューズの靴底って、こんなに柔らかかったっけ…
と思うほどのクッション性で(前のシューズが死にすぎていたのもあるが)、
逆にちょっとフワフワ感も強く、まだ慣れないのが正直なところ。
シューズの重さも、やはり前のものに比べれば気になり、
「あっ、靴を履いているな」という物質感が強い。

このシューズだとどんな走り方がいいのか、また一から向き合っていくことになる。
実験しながらなので、今日もキロごとのペースはかなりバラバラで安定しなかった。

それでも、6kmくらい走ると、体も温まってきたからか、
シューズの違和感はぐんと少なくなった。

もうちょい長い距離をやってみないと真価は分からないけれど、
本番までの3か月間をかけて、少しずつ仲良くなっていこうと思う。

よろしく。

 

 

そういえば、店員さんが走り方のアドバイスも色々くれた。
上半身のフォームが崩れてきた時のリセットの仕方は特にためになり、
今日さっそく試した。

ウルトラマラソンの相談をできる人はあまりいなかったので、
いいメンターを見つけられて嬉しい。
困ったら相談しに来ていいと、心強い言葉。
電解質補給の粉末サプリもおまけで付けてくれた。

深入りはできなかったし、詳しくは言えないけれど、
自分と同じ種類の、ある困難を持っている方だった。

それでも、堂々とされていた。

11月は自分にとってかなり難しい月。
そこに入っていくしっかりした準備と、
予期不安に引っ張られない決意が必要、
と思っていたところに、すごく勇気をもらった。

 

 

 

しんみりしたところで、読みたい本、乱打でも。

 

サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

上巻を読み終えてからなかなか下巻を読む時間を取れず。

認知革命、農業革命、科学革命の3つの大きな変革により、
なぜホモ・サピエンスが食物連鎖の頂点に立ち、
繁栄を続けることができているのかを読み解く。

噂話によってまとまれる集団の自然な規模は、150人が限度と言われる中、
それを優に超える人数が協力し合い、ネアンデルタール人をはじめとした他の種よりも優位に立てた理由。
それは、神話(ある種の「虚構」)を信じてまとまることができる力を認知革命によって得たからだそう。
宗教も、貨幣も、実態を持たない存在を信じることができる、
ということが、ホモ・サピエンスの一つの大きな特徴であると。
長い年月をかけた遺伝子の変化なしに、信じる物語を変えることで短期間に社会的行動を変えられる力。

認知革命以降は、ホモ・サピエンスの発展を説明する主要な手段として、歴史的な物語(ナラティブ)が生物学の理論に取って代わる。(p.55)

なかなか刺激的な主張で、「物語の力」を深掘りしてみたい身としては惹かれる。
早く下巻読みたい…

 

響きの科学 名曲の秘密から絶対音感まで

響きの科学―名曲の秘密から絶対音感まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

最近、少しずつクラシック音楽を聴くようになった。
先日のイベントでも気に入っているものを何曲か使うために、
繰り返し聴いていた。
とても良い。もっと早くから出会えばよかった。

先日、マエストロ・西本智実さん指揮のオーケストラを聴かせていただく機会があり、
もう目から鼻から色々出てくるくらい感動した。
音楽は毛穴から聴くんだな。
思考や解釈を飛び越して、ダイレクトに全身に響いていた。
すごすぎる。

知らなくても音楽は楽しめると思うけれど、
響きを人間がどうとらえているのかを科学的に迫っている本ということで、
興味津々。

 

〆切本

〆切本

これは笑える。
笑えるだけではないけれど、超笑える。

夏目漱石、江戸川乱歩、川端康成、太宰治、谷川俊太郎、村上春樹、手塚治虫…

有名作家たちの、〆切に纏わるエッセイ・手紙・作品集。
偉大なる作家さんたちも、みんな〆切に恐怖し、言い訳し、そして守れなかったのだと、
何か許される気持ちになれる。

開き直り具合とか現実逃避の仕方とかが本当に笑える。

 

 

 

あと97冊くらいすぐに挙がりそうだけど、今度にしよう。

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