小松美羽さんというアーティストを、この本で初めて知った。
『世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀』
(小松美羽著 / ダイヤモンド社)
まず、冒頭の口絵に載っている小松さんの代表作品が本当にやばい。半端ない。これは半端ないって…
開いた口がふさがらないくせに、言葉をなくす。
ご本人のたたずまいからも、「巫女さんのようだ」と感じていたけど、本文を読んで、やっぱりそうだと実感。見えない世界(小松さんには見えているよう)と現世の間に立って、通路となる作品を描く。そんなイメージ(村上春樹の作品に感じるものと似ている気もする)。
小松さんの生きざまもとても刺激的だった。
新しい挑戦に踏み出すために、「自らも一度死んで、再生する必要がある」との思いから、なんと代表作である『四十九日』の原版を切断(冒頭の口絵で僕が圧倒されていた作品)。後戻りしないこの覚悟、凄まじいと思った。
小松さんの作品の展示があれば、必ず行こうと思う。